2018年02月09日

浜松・大人見の家 バーンハウス

浜松・大人見の家 バーンハウス



・所在地:静岡県浜松市
・主要用途:モデルハウス
・敷地面積:243.27m2
・延べ面積:119.75m2
・2階建て
・竣工:2001年2月
・構造:集成材軸組工法+枠組壁工法
・施工:常盤工業

自邸兼アトリエで実践した集成材軸組工法+枠組壁工法による
木造ハイブリッドを採用した商品化住宅のモデルハウス。
住宅団地の一角の敷地は北側には視界が開け、
南側には山が隣接する緑に囲まれた場所。

1階を落ち着いたプライベートゾーンとして主寝室・子供室や
水回りをまとめ、ワンルームの子供室は将来2室に分割できるように
なっています。周囲を遮られることなく遠望が確保された2階を
明るいパブリックゾーンとして24畳の広々とした
広間・食事コーナーとファミリーゾーンになっています。
北側の優しい光を取り込むために、大きなトップサイドライトを設けて、
勾配吹抜全体に、光が溢れる空間となっています。

浜松・大人見の家 バーンハウス


浜松・大人見の家 バーンハウス


浜松・大人見の家 バーンハウス


浜松・大人見の家 バーンハウス



切妻屋根の勾配をそのまま内部空間として、
その中に室内の延長となる6畳のバルコニーも連続しています。
東窓際の厚さ7㎝・7mのカウンターにはこの家と同じ構造用集成材を
使用しています。エアコン置き場の他、相当量の収納スペースとして
活用できます。オプションで扉も取り付けられます。

その前面には大きな開口部、さらに外側には長さ5.5mの花台が
用意されています。ここでは2階にいながら庭感覚で植物を
育てることができて、個性的な外観を演出できます。
また、その下をカバー付のエアコン室外機置き場として有効に
活用しています。

浜松・大人見の家 バーンハウス


浜松・大人見の家 バーンハウス


浜松・大人見の家 バーンハウス



2階広間へと続く玄関ホールと階段は明るい吹抜となり、下足入れ、
2カ所の階段下収納、式台と機能も充実しています。
内部の仕上げは1階の床は厚さ30mmのムクの杉板、
壁はシナベニヤ張りです。天井も床の構造材である厚さ38mmの
米松材を現しにして、すべてに自然素材の風合いを大切にしています。

2階の床は厚さ19mmのムクのオークフローリング、
壁は漆喰調のペンキ仕上げで、天井は1階と同じ米松材、
吹抜部分はタル木と針葉樹合板をそのまま現しとしています。
また、食堂側の吹抜の壁は米杉板張りとなっています。

浜松・大人見の家 バーンハウス


浜松・大人見の家 バーンハウス


浜松・大人見の家 バーンハウス



木造ハイブリッド工法では、接合部は伝統的な仕口と16φ
インサートボルトの併用で、壁には2×6材の壁が挿入されて
構造用合板による面剛性で筋交いによらない在来工法です。
主柱は222mm角(8-3/4インチ)、大梁は171mm(6-3/4インチ)
×413mm(16-1/2インチ)、小梁130mm(5-1/8インチ)×171mm
(6-3/4インチ)というように、米国の標準流通材の断面寸法とし
て日本側で木拾いをして、シアトルから清水までコンテナで
直輸入した米松集成材を使用しています。
床剛性は米松206デッキング(本実)材を敷き詰めて確保して、
それをそのまま階下の天井仕上げとしています。その上に、
遮音用の強化石膏ボード厚12.5、構造用合板厚12を設置しています。

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